事後のベッドの中。

スザクは片方の腕をルルーシュに腕枕にさせ、空いた手でルルーシュの髪を触る。

スザクがルルーシュの髪を触り、指で無意識にクルクルとさせては離すを繰り返していた。

ルルーシュは好きな人に甘える猫の様に、気持ち良さそうに髪を撫でさせている。

「ルルーシュの髪、気持ち良いね…」

スザクの吐息混じりに紡がれる声は、ルルーシュを心地好い世界に導いて行く。

ルルーシュはうとうとと、夢心地だった。

「綺麗な髪、昔と変わりないんだね」

愛しそうに撫でるスザクも、昔を懐かしむ目をしており、想い出に浸っているようだ。

「ルルーシュって何で髪切らないの?昔から同じ髪型だね」

スザクにそう言われ、眠気のせいで素直なルルーシュが返答する。

「スザクが髪の長い子が好きって言ったから…」

幼い日の想い出。

スザクの家の者たちに見付からない様に屋根裏部屋で色々な事を語った。

その中でふと出た話題で、スザクは髪の長い子が好みだと聞いた。

ただそれだけの事。

でもルルーシュにとっては大事な事。

髪を撫でてもらいながら寝付く。

スザクがルルーシュの返答に驚いて、髪を触る手が一瞬止まった事にも気付かずに…

=END=




**あとがき**
屋根裏部屋で何話してたのかな、ルルとスザクは。
幼い頃の情報が知りたい・・・
06.11.18